家族

母のために、デイサービスの利用を考えています。ただ、たくさん施設があって、何を基準に選べばいいのか分かりません。

編集部

デイサービス(通所介護)は、施設ごとにプログラムや時間の長さが異なります。まず種類の違いを知ったうえで、費用の目安と見学時のポイントを整理します。

デイサービスの主な種類

家族

どんな種類があるのですか。

編集部

大きく分けて、次のようなタイプがあります。

デイサービスの主な種類

  • 一般型(通常型): 入浴・食事・健康チェック・レクリエーション・機能訓練を、7〜8時間程度かけて総合的に提供する
  • リハビリ特化型: トレーニングマシンを備え、理学療法士や作業療法士による専門的なリハビリを、3〜4時間程度の短時間で受けられる
  • 認知症対応型: 認知症ケアに慣れたスタッフが対応し、定員12名以下の少人数で落ち着いた環境を保っている(自治体によっては設置されていない場合もある)
  • お泊まりデイサービス: 通常のデイサービスに宿泊機能を加えたもの。介護保険の対象外で、費用は全額自己負担になる
編集部

目的によって向き不向きがあります。体力や筋力の維持を重視するならリハビリ特化型、生活リズムを整えながら家族の介護負担を減らしたいなら一般型、認知症の症状に配慮した環境を求めるなら認知症対応型、というように考えると選びやすくなります。

要介護度別の費用の目安

家族

費用はどのくらいかかりますか。

編集部

自己負担割合(1〜3割)に加えて、時間の長さと要介護度によって金額が変わります。ある自治体の例では、1割負担の場合、次のような目安になっています。

1回あたりの自己負担額の目安(1割負担の場合)

  • 機能訓練型(3〜4時間): 要介護1で約395円〜要介護5で約628円程度
  • 一般型(7〜8時間): 要介護1で約703円〜要介護5で約1,226円程度
編集部

これらはあくまで一例で、地域やサービス内容による加算の有無によって金額は変動します。食事代やおむつ代、送迎にかかる費用などは別途自己負担になることも多いため、事前に見積もりを確認してください。要支援1・2の方は、市区町村ごとに単価や利用回数の上限が設定された「介護予防・日常生活支援総合事業」の通所型サービスを利用する形になり、費用体系が異なります。

見学で確認したいポイント

家族

実際にどう選べばいいですか。

編集部

デイサービスは、実際に通ってみないと分からない「人」と「雰囲気」の相性が大きいサービスです。パンフレットだけで決めず、必ず見学や体験利用をしてから決めることをおすすめします。

見学時のチェックポイント

  1. スタッフと利用者のやり取り、施設全体の雰囲気を実際に見る
  2. 入浴・食事・レクリエーションなど、1日の過ごし方を確認する
  3. 送迎が自宅の玄関前までか、外までかを確認する
  4. 看護師や理学療法士など、専門職の配置状況を確認する
  5. 曜日によって別の事業所を組み合わせて利用できるか、ケアマネジャーに相談する
編集部

1つの事業所に決め打ちせず、複数を見学して比較すると、本人に合った施設が見つかりやすくなります。

どこに相談すればいい?

家族

まず誰に相談すればいいでしょうか。

編集部

すでにケアマネジャーがいる方は、本人の希望や生活リズムを伝えたうえで、候補となる事業所を紹介してもらってください。まだケアマネジャーがいない方は、地域包括支援センターに相談してください。

相談時にそのまま使える質問メモ

  1. 今の状態だと、一般型とリハビリ特化型、どちらが向いていますか?
  2. 近くに認知症対応型デイサービスはありますか?
  3. 見学や体験利用は、いつからできますか?
  4. 食事代や送迎費など、介護保険の対象外になる費用はどのくらいですか?
  5. 曜日ごとに複数の事業所を組み合わせることはできますか?

まとめ

種類向いている人
一般型生活リズムを整えたい、家族の介護負担を減らしたい
リハビリ特化型体力・筋力の維持や回復を重視したい
認知症対応型認知症の症状に配慮した環境を求めたい
お泊まりデイサービス短期的にまとまった時間、介護から離れたい(全額自己負担)
家族

まずは何か所か見学の予約を取ってみます。

編集部

はい。実際の雰囲気を見比べたうえで、ケアマネジャーとも相談しながら決めてみてください。

出典・参考