家族

父の足腰の機能をもう少し戻したいのですが、「デイケア」というものがあると聞きました。前に調べたデイサービスとは違うのでしょうか。

編集部

名前は似ていますが、目的が異なるサービスです。デイケア(通所リハビリテーション)は、リハビリを中心にしたサービスです。デイサービスとの違いを整理していきます。

デイケアとデイサービスの違い

家族

具体的に何が違うのですか。

編集部

一番の違いは、リハビリの専門性です。

デイケアとデイサービスの違い

  • デイケア(通所リハビリテーション): 医師の指示のもと、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が、身体機能や認知機能の維持・改善を目指したリハビリを提供する
  • デイサービス(通所介護): 入浴・食事・レクリエーションなど、日常生活の支援を中心に提供する
編集部

デイケアは医療系のサービスという位置づけのため、利用にあたって主治医からの情報提供が必要になる点も、デイサービスとの違いです。

利用できる対象者と施設

家族

誰でも利用できますか。

編集部

デイケアは要支援1・2、要介護1〜5のいずれの認定を受けた方でも利用できます。一方、デイサービスは要介護1〜5の方が対象で、要支援の方は原則として利用できません。デイケアを提供できる施設も限られていて、病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院のいずれかに限定されています。

費用の目安

家族

費用はどのくらいかかりますか。

編集部

1割負担の場合の目安は、次のようになります。

自己負担費用の目安(1割負担の場合)

  • 要支援1: 月額2,268円程度
  • 要支援2: 月額4,228円程度
  • 要介護1: 1回715円程度
  • 要介護2: 1回850円程度
  • 要介護3: 1回981円程度
  • 要介護4: 1回1,137円程度
  • 要介護5: 1回1,290円程度
編集部

これらはあくまで一例で、事業所の規模や利用時間、加算の有無によって金額は変動します。食事代は別途1食500〜1,500円程度が目安とされ、介護保険の対象外で全額自己負担になります。

利用の流れ

家族

実際に利用したい場合、どう進めればいいですか。

編集部

医療系のサービスのため、デイサービスに比べて一手間多くなります。

利用開始までの流れ

  1. ケアマネジャーに、リハビリを中心に利用したいことを相談する
  2. 候補となる施設を見学する
  3. 主治医に「診療情報提供書」の作成を依頼する
  4. 施設側と面談し、利用の可否を判定してもらう
  5. ケアプランにデイケアを組み込む
  6. 利用を開始する
編集部

主治医からの情報提供書が必要になるため、思い立ってすぐに使えるわけではありません。利用を検討している段階で、早めにかかりつけ医とケアマネジャーの両方に伝えておくとスムーズです。

どちらを選べばいいか迷ったら

家族

デイケアとデイサービス、どちらが向いているか迷います。

編集部

体力や身体機能の回復・維持を専門的に目指したいならデイケア、生活リズムを整えたり介護者の負担を減らしたりすることを重視するならデイサービスが向いています。両方を組み合わせて、曜日によって使い分けている方もいます。デイサービスの種類や選び方については、デイサービスの選び方で詳しく整理しています。

どこに相談すればいい?

家族

まず誰に相談すればいいでしょうか。

編集部

担当のケアマネジャーに、リハビリを重視したいという希望を伝えてください。まだケアマネジャーがいない方は、地域包括支援センターに相談してください。

相談時にそのまま使える質問メモ

  1. 今の状態だと、デイケアとデイサービス、どちらが向いていますか?
  2. 近くでデイケアを利用できる施設はどこですか?
  3. 主治医への情報提供書の依頼は、どう進めればいいですか?
  4. デイケアとデイサービスを組み合わせて利用することはできますか?
  5. 食事代など、介護保険の対象外になる費用はどのくらいですか?

まとめ

項目デイケア(通所リハビリ)デイサービス(通所介護)
目的身体機能・認知機能のリハビリ日常生活の支援
対象要支援1・2、要介護1〜5要介護1〜5
提供施設病院・診療所・介護老人保健施設・介護医療院民間の通所介護事業所など
利用開始主治医の情報提供書が必要ケアプランへの組み込みで開始できる
家族

リハビリを重視するなら、デイケアを検討してみます。

編集部

はい。ケアマネジャーとかかりつけ医の両方に相談しながら、本人の目的に合った形を選んでみてください。

出典・参考