家族

最近、母の薬箱を見ると飲み忘れが目立ちます。何種類も薬があって、私が管理するのも大変です。どうすればいいでしょうか。

編集部

薬の種類が増えるほど、飲み忘れや飲み間違いは起こりやすくなります。まず今すぐできる工夫をお伝えしたうえで、薬剤師に自宅まで来てもらえるサービスも紹介します。

まず試したい管理ツール

家族

特別な準備をしなくても、できることはありますか。

編集部

「お薬カレンダー」や「お薬管理ボックス」を使うことです。曜日と朝・昼・夕・寝る前のポケットに薬を仕分けておけば、飲んだかどうかが一目で分かり、飲み忘れや二重に飲んでしまうことを防ぎやすくなります。100円ショップやドラッグストアでも購入できる手軽さも利点です。

一包化という選択肢

家族

薬の種類が多く、カレンダーに仕分けるだけでも一苦労です。

編集部

その場合は「一包化」を薬局に相談してみてください。一包化とは、1回に飲む薬をまとめて1つの袋にする調剤方法です。複数の医療機関から処方されている薬をまとめて一包化することもでき、薬局によっては日付や服用のタイミングを大きく表記したり、色分けしたラインを引いたりする対応をしているところもあります。

一包化を相談するときのポイント

  • かかりつけ薬局を1か所に決め、お薬手帳をまとめて持参する(重複投薬や飲み合わせの確認がしやすくなる)
  • 複数の医療機関にかかっている場合も、処方箋をすべて同じ薬局に持ち込めば一包化できることが多い
  • 一包化の対応可否や追加費用は薬局によって異なるため、事前に確認する

薬剤師が自宅まで来てくれるサービスもある

家族

母は認知症も少し進んでいて、自分で管理するのはもう難しいかもしれません。

編集部

そのような場合は、薬剤師が自宅を訪問して服薬状況を確認してくれるサービスがあります。要介護認定を受けている方は「居宅療養管理指導」、受けていない通院困難な方は「在宅患者訪問薬剤管理指導」という名称で、いずれも薬の飲み忘れの確認や、残薬の整理、飲み合わせのチェックなどを行います。要介護・要支援の認定がある方は、原則として介護保険の居宅療養管理指導が優先して適用されます。

費用と回数の目安

家族

費用はどのくらいかかりますか。

編集部

居宅療養管理指導(介護保険)は、1割負担の方でおおむね1回500円程度が目安です。在宅患者訪問薬剤管理指導(医療保険)は、1割負担の方でおおむね1回650円程度が目安とされています。いずれも月4回までが上限で、末期がんなど状態によっては月8回まで認められる場合があります。

⚠️ 目安であって確定額ではない

上記はあくまで一般的な目安です。実際の金額は加算の有無や薬局の体制によって変動します。契約前に薬局や医療機関に確認してください。

利用を始めるには

家族

どうやって申し込めばいいですか。

編集部

まずはかかりつけ医に、自宅での服薬管理が難しくなってきていることを伝えてください。医師が訪問薬剤管理指導の必要性を判断し、処方箋に訪問の指示を記載することで、対応可能な薬局が服薬計画を立てて訪問を始めます。すでにケアマネジャーがいる方は、ケアプランに組み込む形で相談すると手続きがスムーズです。

どこに相談すればいい?

家族

まず何から始めればいいでしょうか。

編集部

すでにケアマネジャーがいる方はケアマネジャーへ、まだ介護保険サービスを利用していない方はかかりつけ医や、いつも利用している薬局へ相談してください。地域包括支援センターでも、服薬管理に関する相談先を案内してもらえます。

相談時にそのまま使える質問メモ

  1. 今飲んでいる薬を、一包化してもらうことはできますか?
  2. 複数の医療機関の処方箋をまとめて、同じ薬局で管理してもらえますか?
  3. 居宅療養管理指導(または訪問薬剤管理指導)は、うちの状況で利用できますか?
  4. 月々の自己負担は、だいたいどのくらいになりそうですか?
  5. 訪問診療や訪問看護と組み合わせて利用できますか?

まとめ

状況対応
飲み忘れが増えてきたお薬カレンダー・お薬管理ボックスを試す
薬の種類が多くて仕分けが大変薬局に一包化を相談する
自分での管理が難しくなってきた居宅療養管理指導・訪問薬剤管理指導を検討する
複数の医療機関にかかっているお薬手帳を1冊にまとめ、かかりつけ薬局を決める
家族

自分たちだけで抱え込まなくていいんですね。まずはかかりつけの薬局に相談してみます。

編集部

はい。飲み忘れや飲み間違いは、本人の体調にも直結する大切な問題です。早めに専門職に相談して、無理のない管理方法を見つけてください。

出典・参考