家族

自宅で寝ている時間が増えてきた父のために、介護ベッドを借りたいと思っています。どう選べばいいのか分かりません。

編集部

介護ベッドは、まず介護保険でレンタルできるかどうかを確認したうえで、機能とレンタル料金を見て選ぶという順番になります。整理していきます。

レンタルできるのは原則要介護2以上

家族

誰でも借りられるわけではないのですか。

編集部

介護保険の福祉用具貸与で介護ベッドを借りられるのは、原則として要介護2以上の方です。要支援1・2、要介護1の方は、原則としてレンタルの対象外になります。

要支援・要介護1でも借りられる「例外給付」

家族

父は要介護1なのですが、それでも借りる方法はありますか。

編集部

「日常的な起き上がりが困難」「日常的な寝返りが困難」といった状態が医学的に確認されれば、例外給付として借りられる場合があります。

例外給付を受けるまでの流れ

  1. 主治医から「特殊寝台が必要」という意見を得る(認定調査の記録に困難な状態が記載されていれば、医師への確認が省略される場合もある)
  2. サービス担当者会議で、専門職間で必要性を確認する
  3. ケアマネジャーが市区町村に例外給付を申請する
  4. 市区町村からの確認通知を受け取る
  5. 福祉用具サービス計画を作成し、利用を開始する
編集部

「体が楽だから」という理由だけでは認められにくく、背上げ機能がないと起き上がりや寝返りが難しい、といった具体的な根拠が必要です。まずはケアマネジャーに相談してください。

モーターの種類で選ぶ

家族

お店で見ると、モーターの数が違う商品がありました。

編集部

介護ベッドは、電動で動く機能の数によって1〜3モーターに分かれています。

モーターの種類と料金の目安(1割負担)

  • 1モーター(背上げのみ): 月額700〜900円程度。自力で起き上がれる方向け
  • 2モーター(背上げ+膝上げ、または背上げ+高さ調整): 月額1,000〜1,300円程度。長時間ベッドで過ごす方や介助の負担を減らしたい場合に
  • 3モーター(背上げ+膝上げ+高さ調整すべて): 月額1,300〜1,600円程度。寝たきりに近い方や介助頻度が高い場合の標準的な選択肢
編集部

高さ調整は介助する側の負担軽減に、背上げ・膝上げは本人の起き上がりやすさに関わります。今の状態だけでなく、今後の変化も見据えて選ぶと、機種変更の頻度を抑えられます。

付属品も検討する

家族

ベッド本体以外にも、必要なものはありますか。

編集部

マットレスは、標準的なウレタンタイプのほか、寝たきりの方や褥瘡(床ずれ)のリスクがある方向けのエアマットレスなどがあります。転落防止のサイドレールや、起き上がりを支える介助バーもあわせてレンタルできることが多いです。

レンタルと購入、どちらがいいか

編集部

介護ベッドは、基本的にレンタル(福祉用具貸与)の対象です。状態の変化に応じて機種を交換しやすいこともレンタルの利点です。福祉用具のレンタルと購入の使い分けについては、福祉用具貸与と特定福祉用具販売の違いで詳しく整理しています。

どこに相談すればいい?

家族

まず誰に相談すればいいですか。

編集部

担当のケアマネジャーに相談してください。福祉用具専門相談員が自宅の状況や体の状態を見たうえで、適した機種を提案してくれます。まだケアマネジャーがいない方は、地域包括支援センターに相談してください。

相談時にそのまま使える質問メモ

  1. 今の要介護度で、介護ベッドはレンタル対象になりますか?
  2. 例外給付を申請する場合、何を準備すればいいですか?
  3. 今の状態だと、何モーターのタイプが合いますか?
  4. マットレスは標準タイプとエアタイプ、どちらが向いていますか?
  5. 状態が変わった場合、機種の交換はスムーズにできますか?

まとめ

状況対応
要介護2以上原則どおり介護ベッドをレンタルできる
要支援1・2、要介護1例外給付の要件を満たせばレンタル可能
自力で起き上がれる1モーター(背上げのみ)を検討
介助の負担が大きい・寝たきりに近い2〜3モーターを検討
家族

モーターの違いも例外給付のことも分かって、相談の準備ができそうです。

編集部

はい。本人の今の状態と、これからの変化の両方を考えながら、ケアマネジャーと一緒に選んでみてください。

出典・参考