福祉用具を使ってみたいと思っているのですが、ケアマネジャーに何をどう伝えればいいのか分かりません。専門用語も詳しくないので、うまく話せるか不安です。
難しく考える必要はありません。「どんな場面で、どう困っているか」を具体的に伝えるだけで大丈夫です。まず相談の流れを整理し、そのうえで伝えるとよいポイントをお伝えします。
まず相談するのはケアマネジャー
福祉用具の専門家に直接相談したほうが早いのでしょうか。
福祉用具の選定を専門に行う「福祉用具専門相談員」という職種もいますが、いきなりそちらに相談するのではなく、まずは担当のケアマネジャーに相談してください。ケアマネジャーは本人の心身の状況や生活環境全体を把握してケアプランを作る役割で、福祉用具専門相談員はそのケアプランに基づいて具体的な用具を選定する役割です。順番が逆になると、選んだ用具がケアプラン全体の方針とずれてしまうことがあります。
伝えるとよい4つのポイント
具体的に何を話せばいいですか。
難しい言葉を使う必要はなく、次の4つを日常の言葉で伝えれば十分です。
相談前に整理しておきたい4つのポイント
- 困っている動作: いつ、どんな場面で困っているか(例: 「トイレに行くときに手すりがなくてふらつく」)
- 住まいの環境: 段差の有無、廊下や部屋の広さ、手すりを付けられそうな場所
- 介護している人の負担: 抱え上げがつらい、夜間の対応が大変など
- 希望する生活の姿: どこまで自分でできるようになりたいか、どこは手伝ってほしいか
身体の状態・住宅環境・家族構成を踏まえて用具を選ぶため、これらの情報が具体的であるほど、より本人に合った提案を受けやすくなります。
相談前にメモしておくと安心
当日、話すのを忘れてしまいそうです。
困っている場面をスマートフォンのメモや紙に書き出しておくと安心です。「いつ・どこで・何をしようとして・何が難しかったか」を一つずつ書き出すだけでも、相談の場でスムーズに伝えられます。段差や廊下の写真を撮っておくのもおすすめです。
相談から利用開始までの流れ
福祉用具を検討するときの流れ
- ケアマネジャーに、困っている場面と希望を伝える
- ケアマネジャーがケアプランに福祉用具の利用を組み込む
- 福祉用具専門相談員を紹介してもらう
- 専門相談員が「福祉用具サービス計画書」を作成し、用具を提案する
- 提案内容とケアプランの方針が合っているか確認する
- レンタルまたは購入し、使い方の説明を受ける
- 使ってみて不便な点があれば、遠慮せず伝える
⚠️ 提案内容がケアプランとずれていたら
福祉用具専門相談員が提案した用具の選定理由が、ケアマネジャーのケアプランの方針とずれている場合、ケアマネジャーが選定をやり直すこともあります。提案された用具に違和感があれば、その場で使わず、ケアマネジャーに率直に伝えてください。
用具は使い始めてからも、体調の変化に合わせて交換やメンテナンスができます。合わないと感じたら、そのままにせず伝えることが大切です。
どこに相談すればいい?
すでにケアマネジャーがいる場合と、いない場合で違いはありますか。
すでにケアマネジャーがいる方はケアマネジャーへ、まだ介護保険を利用していない方は地域包括支援センターへ相談してください。障害のある方は区市町村の障害福祉の窓口が対応します。
相談時にそのまま使える質問メモ
- こういう場面で困っているのですが、合う福祉用具はありますか?
- レンタルと購入では、どちらが向いていますか?
- 費用はどのくらいかかりますか?
- 使ってみて合わなかった場合、変更はできますか?
- 住宅改修もあわせて検討したほうがいい状況でしょうか?
まとめ
| 準備すること | 具体例 |
|---|---|
| 困っている動作を整理する | いつ・どこで・何をしようとして困ったか |
| 住まいの環境を伝える | 段差の有無、手すりを付けられそうな場所 |
| 介護者の負担を伝える | 抱え上げがつらい、夜間対応が大変など |
| 希望する生活を伝える | どこまで自分でできるようになりたいか |
専門用語を使わなくても、困っている場面をそのまま伝えればいいんですね。少し気が楽になりました。
はい。困りごとを一番よく知っているのはご家族です。感じたままを伝えることが、一番の近道になります。