家族

実家の親が一人暮らしで、私は遠方に住んでいます。帰省したときくらいはゆっくりお風呂に入れてあげたいのですが、実家の浴槽は古く、訪問入浴サービスも契約していません。どうすればいいでしょうか。

編集部

帰省のたびに訪問入浴を単発で頼むのは、実は難しいのが実情です。まずその理由をお伝えしたうえで、帰省時にできる工夫と、持ち運べる用具という選択肢を整理します。

なぜ「帰省のたびに訪問入浴」が難しいのか

家族

訪問入浴介護を、帰省するタイミングだけお願いすることはできませんか。

編集部

訪問入浴介護は、要介護認定を受けたうえで、ケアマネジャーが作るケアプランに基づいて、契約した事業者から継続的に提供されるサービスです。単発の申し込みは基本的に想定されていません。そのため、「今度の連休だけ来てほしい」というスポット利用は、多くの場合難しいのが実情です。

実家の親がまだ介護保険を使っていない場合

家族

親はまだ要介護認定を受けていません。何から始めればいいでしょうか。

編集部

まずは実家がある市区町村の地域包括支援センターに相談し、要介護認定の申請から始めます。認定を受けてケアマネジャーがつけば、そこから入浴に関する選択肢を具体的に相談できるようになります。

帰省中だけ、ケアプランを調整できないか相談する

家族

すでにケアマネジャーがいる場合は、どう相談すればいいですか。

編集部

帰省の予定をケアマネジャーに伝え、その時期に合わせて訪問入浴やヘルパーの回数を一時的に増やせないか相談してみてください。支給限度額の範囲内であれば、調整できる場合があります。

ショートステイという選択肢

家族

訪問入浴以外に、方法はありますか。

編集部

短期入所生活介護(ショートステイ)を使う方法もあります。要支援1〜2、要介護1〜5であれば利用でき、施設で入浴介助を受けられます。家族の冠婚葬祭や出張のときに使われることが多いサービスですが、帰省のタイミングに合わせて申し込むことも可能です。ただし介護保険が使えるのは連続30日までで、それを超えた分は全額自己負担になります。利用にはケアマネジャーを通じた事前の申し込みが必要です。

持ち運べる入浴用具という選択肢

家族

実家の浴槽が古くて、訪問入浴の設備を入れるのも大変そうです。

編集部

工事をせずに使える持ち運び型の入浴用具という選択肢もあります。たとえば「どこでもミラバス」は、既存の浴槽に置くだけで使えるマイクロバブル入浴装置で、賃貸住宅でも導入できます。取っ手が付いていて持ち運びもできるため、実家と自宅それぞれで使いたい場合にも検討されている用具です。

編集部

ただし、メーカーは頻繁な移動は推奨していません。帰省のたびに毎回持ち歩くという使い方よりも、実家に据え置いて使う、あるいは引っ越しや長期の帰省のタイミングで移動させる、といった使い方に向いています。設置の際は電源ケーブルを浴室の外に通す必要があり、浴室の扉が完全に閉まらなくなる場合がある点も、購入前に確認しておくとよいでしょう。

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どこでもミラバス ポータブル(吐出ノズル・吸入ノズル)

どこでもミラバス ポータブル

工事不要で、既存の浴槽に置くだけで使えるマイクロバブル入浴装置です。持ち運びもできますが、メーカーは頻繁な移動は推奨していません。本体価格は327,800円(税込)で、分割払いにも対応しています。設置条件を公式サイトで確認してから検討したい方はこちらからどうぞ。

公式サイトで詳細を見る

⚠️ 用具を検討するときの注意

このような機器は介護保険の給付対象になるとは限りません。価格や設置条件を確認したうえで、ご本人の体調や医療的な管理状況について、かかりつけ医や訪問看護師にも相談してください。持病があり入浴の可否に不安がある場合は、用具の導入前に必ず確認してください。

編集部

清拭や部分浴の基本的なやり方は、寝たきりの体を自宅で洗う方法で詳しく紹介しています。訪問入浴や用具を用意するまでの間も、清拭で清潔を保つことができます。

どこに相談すればいい?

家族

まず誰に相談すればいいでしょうか。

編集部

すでにケアマネジャーがいる方はケアマネジャーへ、まだ介護保険を使っていない方は実家がある市区町村の地域包括支援センターへ相談してください。入浴に関する選択肢の全体像は親をお風呂に入れられないときの選択肢でも整理しています。

相談時にそのまま使える質問メモ

  1. 帰省のタイミングに合わせて、訪問入浴やヘルパーの回数を一時的に増やせますか?
  2. ショートステイを、帰省中に合わせて利用することはできますか?
  3. まだ要介護認定を受けていないのですが、どこに申請すればいいですか?
  4. 実家の浴槽の状態を見て、使える入浴用具の候補はありますか?
  5. 持病があるのですが、入浴用具を使っても大丈夫か確認できますか?

まとめ

状況主な選択肢相談先
まだ要介護認定を受けていない要介護認定の申請実家の地域包括支援センター
すでにケアマネジャーがいる帰省時期に合わせたケアプランの調整ケアマネジャー
訪問入浴の準備が間に合わないショートステイ(連続30日まで)ケアマネジャー
実家の浴槽のまま入浴用具を使いたい工事不要・持ち運び型の入浴装置家族で検討・かかりつけ医に相談
家族

帰省のたびに頼むのは難しいと分かって、少し気が楽になりました。相談も含めて、早めに準備しておきます。

編集部

はい。帰省の予定が決まったら、早めにケアマネジャーや地域包括支援センターに伝えておくと、選択肢を用意してもらいやすくなります。

出典・参考