福祉用具のカタログを見ていたら「TAISコード」という表示がありました。これがあれば介護保険で安く買えるということでしょうか。
結論からお伝えすると、TAISコードは製品を識別するための管理番号で、これが付いているからといって、そのまま介護保険の給付対象になるわけではありません。何を表す番号なのか、順番に整理します。
TAISコードとは何か
TAIS(タイス)は「福祉用具情報システム」の略称で、公益財団法人テクノエイド協会が運営しています。国内の福祉用具メーカーや輸入事業者から製品情報を集め、ホームページを通じて公開する仕組みです。
TAISコードの構成
TAISコードは、5桁の企業(分野)コードと6桁の福祉用具コードを組み合わせた番号で、登録されている製品1点ごとに付与されます。このコードで検索すると、テクノエイド協会のホームページで製品の仕様や安全性などの情報を確認できます。
つまり、製品を管理するための番号なんですね。
そのとおりです。TAISコードは製品情報の一元管理と発信を目的としたもので、コードが付いていること自体は「介護保険や自治体の助成の対象である」ことを意味しません。
TAIS登録と介護保険給付対象は別のもの
⚠️ TAIS登録 = 給付対象ではない
TAISに製品が登録されていても、それだけでは介護保険の福祉用具貸与・特定福祉用具販売の対象になるとは限りません。実際に対象になるかどうかは、その用具が国の定める対象種目に当てはまるか、保険者(お住まいの市区町村)が確認して初めて決まります。逆に、TAISに未掲載の製品でも、種目に該当していれば給付対象になることがあります。
登録されているかどうかだけでは判断できないんですね。
そうなんです。実際、テクノエイド協会のホームページの案内自体にも、介護保険給付や自治体の補助金の対象になるかどうかについての説明はありません。TAISはあくまで製品情報のデータベースという位置づけです。
ただし、確認の手がかりになる仕組みはあります。ある自治体の案内によると、テクノエイド協会のホームページで製品のTAISコードを検索すると、商品の横に「貸与」や「販売」のマークが表示されている製品があり、これは「告示要件に照らして介護保険対象商品とした」ものだと説明されています。つまり、TAISコードそのものではなく、この「貸与」「販売」マークの有無が、確認の目安の一つになります。ただしこの運用は自治体によって異なる場合があるため、最終的にはお住まいの市区町村への確認が確実です。
実際に対象になるか確認する方法
検討している用具が対象かどうか、どうやって確認すればいいですか。
まずは国が定める対象種目に当てはまるかどうかを確認します。介護保険の福祉用具貸与・特定福祉用具販売にどんな品目があるかは、福祉用具貸与と特定福祉用具販売の違いで品目の一覧を紹介しています。
確認の手順
- 検討している用具が、福祉用具貸与・特定福祉用具販売の対象種目に含まれるか確認する
- 含まれる場合、ケアマネジャーに相談し「福祉用具サービス計画書」の作成など、必要な手続きを確認する
- 都道府県などの指定を受けた事業者(レンタル・販売事業者)から入手する
- 迷う場合は、事業者やケアマネジャーにTAISコードを伝えて対象可否を確認してもらう
購入(特定福祉用具販売)の場合は、原則として先に事業者へ相談し、決定を受けてから購入するのが基本です。
⚠️ 自己判断での先行購入に注意
TAISコードが付いていることを確認しただけで安心して先に購入してしまうと、対象外になることがあります。決定を受ける前の購入は、給付の対象になりません。
障害のある方向けの制度の場合
障害のある家族の日常生活用具についても、同じ考え方でいいですか。
障害のある方(児)向けの「日常生活用具給付等事業」は、介護保険とは別の制度で、対象品目や基準額は自治体ごとに定められています。TAISコードの検索が確認の参考になるかどうかも自治体によって異なります。制度の基本的な仕組みは日常生活用具給付等事業とはで解説していますので、まずはそちらとあわせて、お住まいの自治体の窓口で確認するのが確実です。
窓口で確認したいことのメモ
- 検討している用具のTAISコードを伝えた場合、対象かどうか確認してもらえますか?
- 対象種目に該当するか、購入・レンタルのどちらになるか教えてください
- 対象になる場合、購入・利用開始の前にどんな手続きが必要ですか?
- 自己負担はいくらくらいになりますか?
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| TAISとは | 公益財団法人テクノエイド協会が運営する福祉用具情報システム |
| TAISコード | 製品1点ごとに付与される、5桁+6桁の識別番号 |
| 登録の目的 | 製品情報(仕様・安全性など)の一元管理と発信 |
| 給付対象との関係 | TAIS登録の有無だけでは給付対象かどうかは決まらない。対象種目への該当と保険者の確認が必要 |
| 確認方法の目安 | 自治体によっては、テクノエイド協会HPの「貸与」「販売」マークが参考になる場合がある |
TAISコードは製品の番号であって、給付の判定そのものではないんですね。
そのとおりです。用具を検討するときは、コードの有無だけで判断せず、対象種目に当てはまるか、ケアマネジャーや自治体の窓口に確認しながら進めてください。